講師:新妻 良平 氏
令和6年度第16回目の「ふくしまの今を語る人」講演会は、大阪府大阪市で「アヒルプロジェクト 原発30km圏内での農業」というテーマで実施しました。
農家として一番辛かったのは風評被害だった。
福島県は東日本大震災で津波が発生し、福島第一原子力発電所の事故により大きな被害となった。ニュースでは5~10年後には福島から人がいなくなると取り上げられていた。しかし、決してあきらめなかった。福島のお米はもう食べられないのではないかと心配される声も上がったが、農家のお米を無くしたくないという強い想いがあった
🌾
水稲有機栽培(アヒル農法)では、アヒルは時々脱走することもあるが、講師夫妻にはとても懐いており、アヒルからしてみればご飯をくれる人には目がないらしい
🦆
栽培したお米は福島県内のマルシェで販売しており、農家の特徴を出しつつ、恩返しを意識している。マルシェに出店している農家は、それぞれプライドを持って販売している。と、お話いただきました
🎤
講演後、次のような質疑応答が行われました。
①アヒルの管理方法について教えてください。
アヒルは飼育者に懐かないと時々脱走する。夜は獣が来るので小屋に入れて、翌朝日の出とともに放すという作業を毎日行っている。
②農家で育てた野菜はお金にするといくらになりますか。
とうもろこしだと種1個で3円。少し値段は高く感じるかもしれないが、それだけ農家で育てた食料は貴重だということ。
講演を希望される方は「
講演会のお申し込み」からお申し込みください!