講師:滝田 国男 氏
今回のテーマは、「農業の現場から見た“ふくしま”の現状」というもので、大阪府大阪市で実施しました。
東日本大震災の被災地で、福島県と他県との相違点は、東京電力原子力発電所である。他県が復興を果たしたにも関わらず、福島県では未だに避難区域があり、そこで仕事をしていた人々も含めて元に戻らない状況だ。それでも福島県の人々は少しずつ前に進んで復興し続けている。
東日本大震災後に 「(株)吉野家ファーム」(牛丼の吉野家に米や野菜を供給する会社)を立ち上げたが、12年が経ったいまも農産物への風評が払拭されない。その風評被害に苦しむ中でも農地の土壌改善や検査の徹底、消費者への風評払拭に取り組んでいる。
農産物のセシウム測定の数値は問題ない。安全安心ではあるが、安心は個人の「心」の問題。いかに安全と思ってもらえるか。天災は防げないが、人災(口)は防げる。今後も正確な発信で、「心」を動かしていく。とお話いただきました
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