講師:八多 宣幸 氏
今回は、「ふくしまの今を語る ―震災と原発事故からのあゆみ―」というテーマで実施しました。
最初に、福島第一原子力発電所と東京の位置関係を説明いただき、津波・原子力発電所の事故に伴う甚大な被害、水産業の当時の様子から現在に至るまでの復興の状況を講師が撮影した写真と共に解説。
放射線量については、大変厳しい基準を設定し、その基準を下回った魚介類のみ出荷されていること、様々な取り組みにより、安全性と魅力を発信し続けてきたものの、昨今の処理水問題により特に輸出されていた水産物は大きな影響を受けている状況であること。今回の福島の視察・講演を通じて、復興が進む福島を今まで以上に関心を持っていただきたい。と、お話しいただきました
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講演後、次のような質疑応答がありました。
Q.漁獲量は減っており震災前の25%ほどの回復にとどまっているが、水産物の売上はどれ位なのか?
A. 売り上げとしては50%ほどの回復となっている。漁獲量の割合より高い理由としては、
・燃料費など原価高騰による単価が上がっている
・震災直後は県内や近隣県での流通が多かったが東京や仙台など大都市圏への流通が復活したため、価格が上昇している