講師:鈴木 正美 氏
今回は「福島県農業の現場から」というテーマで、福岡県飯塚市の高校で実施しました。
東白川郡矢祭町の状況、東日本大震災当時経験したことをお話いただいた後、風評被害について、福島県というだけで収穫した農産物を買ってもらえない。消費者に根気強く説明するも、安全性を評価する一方で購買意欲につながらないというギャップを経験。
数々の学会討論会、各省庁とやり取りを経て、「問題解決を話し合っても、実行できなければ意味がない」と感じ始める。大学の学園祭でのPR販売や農業の高齢化問題にも着手。しかし、思うように売り上げが上がらず、農業を辞めようと思った時、東北大学の学生から「タイで福島県の農産物を売りたい」とメールが届き、試行錯誤の末販売までこぎつけることができ、学生の「成し遂げたい。福島を伝えたい」という熱い思いを感じ勇気づけられた。
これをきっかけに、海外販売に向け販路開拓を行い、「GLOBALG.A.P.」も取得。
メールなど便利なツールが増えているが、熱意(情熱)が大きく伝わるのは直接会って伝えることが一番!①挑戦し続ける、②思いを直接伝えることをこの講演会を通して感じ学んでほしい。と、お話いただきました
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講演後、次のような質疑応答が行われました。
①今の高校生に対して鈴木さんから伝えたいことはありますか。
諦めない。自身で決めたことについて責任を持って挑戦し続けることを伝えたい。自分が「これでいいのだろうか」と疑問に思うこともあると思うが、誰かがその姿を必ず見ています。根気強く取組んでほしい。
②海外での販売を通して販売や収益効果はどの程度あったか。
震災前の7割にまで回復した。タイやアメリカ、パリの他、イギリス、スイスなどからも問い合わせがあり、少しずつ販路開拓の効果が出てきている。
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